感染根管治療のセミナーに行ってきました。
こんにちは!6/26(土)、6/27(日)に2回目の感染根管治療のセミナーへ行かせていただきました。
前回はプラスチックの模型を使って穿通障害歯と言われる歯の根っこに器具の通りにくい場合を想定して練習しました。
今回は大臼歯と言われる、奥の方の歯の治療方法について学ばせていただきました。
大臼歯は歯の根っこが複数あることと、口の奥にあるため器具を通しにくいことなどから治療が前の歯に比べて難しいです。
また、曲がった根っこや隠れた根っこがあることも多く、治療に時間がかかります。
今回は、より歯の根っこの中の菌をよりキレイに除去して防腐剤を綺麗に詰める方法について、
前回学んだことを踏まえて実際に近い形式で学ばせていただきました。
前回はプラスチックの四角形の模型でしたが、今回は歯の形をした模型を使います。
4日目は歯に防腐剤を詰める実習です。
歯の根っこを掃除した後に仕上げとして再度感染が起こらないように、防腐剤を充填して根管を密閉します。
歯の中に防腐剤を詰めますが、その防腐剤はより綺麗に詰めれば治療後に痛みが出る可能性が低くなります。
今回はより綺麗に防腐剤を詰める方法について学ばせていただきました。
歯に詰める防腐剤の種類として「ポイント」と言われる棒状の薬を使用しますが、
ポイントは普通は横に圧接して入れることが多いです。
しかし今回のセミナーではより短いポイントを使用して、
ポイントを縦に入れていくことでより緊密な充填をするという考え方のもとで治療を行いました。
今回はUキャリアと言われる先が針になっている器具を使用して防腐剤を詰めていきます
このUキャリアの先の針にポイントと言われる防腐剤を取り付けて、ポイントを積み上げるように詰めていきます。
また、押し込むときにはプラガーと言われる専用の器具を使っていきます。
キャリアーの先にポイントを取り付けて充填→プラガーで押し込む→再度ポイントを取り付ける→再度プラガーで押し込む
を繰り返し歯の中にポイントを積み上げるように充填していきます。
歯の根っこの形や太さに合わせてプラガーのサイズや形を変えることで、より緊密に防腐剤を詰めていきます。
縦に詰めていく方法では横に詰める方法よりも緊密に充填しやすいですが、
防腐剤が歯の根っこの先より出てしまうことも多いので、レントゲンなどで確認しながら慎重に充填していく必要があります。
セミナーでは主に以上のようなことを学びました。
医療とは日進月歩で、時代とともによりどんどん新しい治療法が出てきます。
患者さんにより良質な治療をするためには、時代に合わせて新しく学び続けなければならないのだと深く感じさせられました。