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10月SJCDセミナー1日目

こんにちは!勤務医の山本です。今回はSJCDのセミナーの再受講をさせていただきました!このセミナーは去年一度参加させていただいたのですが、1回目では意識できなかったことや実際に何度か実践してみて難しかったことがあったので意味を深く理解するためにもう一度出席させていただきました。

今回の再受講の目的は主に以下のことです!

・それぞれのファイルの使用目的と役割をもう一度しっかりと理解する

・根管充填においてキャリアーUテクニックを理解する

まずこのセミナーで主に使用されているプロファイルシリーズ29とプロテーパーシリーズについて紹介させていただきます。

・プロファイルシリーズとプロテーパーシリーズ

・プロファイルシリーズ29とプロテーパーは現在当院で使用されている根管の拡大と形成に関する当院で主に使用されているファイルです。根管内に器具を通すために「ファイル」という針金を通すのですが、このファイルは独特の形をしており、拡大率が29%で均一であるため使い勝手が良く、根管の通りにくい歯に対して積極的に使用しています。

 

 

 

 

1番上のファイルが1番細く、下へ行くにつれて太いサイズのファイルになっています。1番上のファイルは逆から.077」と書いていると思います。これはファイルの先端の直径を表しています。例に挙げると1番上のファイルは.077なので0.077mmの直径をしています。年齢や個人差にもよりますが、歯の根っこの管というのは人によってはそこまで細くなることもあり得ます。こういうファイルを細いサイズのものから太いサイズのものに順番に歯の管に通すことで、最初は細かった歯の管をどんどん太くして行きます。

歯の管を太くする理由は、管の中にいる細菌や根っこの先にあるバイ菌の膿の袋を殺菌するための薬をより効きやすくするためです。

次に紹介するのは、「プロテーパー」と言われる患者さんの口の中で専用の機械と繋げて電動ブラシのように「電動式」でファイルを操作するためのファイルです。これらのファイルは普通の手用で使用するファイルとは違い、根管内に付着したバイ菌や痛みの原因となる「炎症因子」をより効率的に除去するために開発されたファイルです。

プロテーパーシリーズ

このプロテーパーは主に根管内のバイキンや炎症因子をより効率的に除去するために開発されたファイルなので、形式的に電動式で使用します。

下のものが従来の手のみで清掃された根管のプラスチック模型です。

根管内のバイキンを確実に除去するためには器具を確実に根管の側面に当てる必要があります。赤いところは歯の中の感染因子を確実に取り除けておらず、バイ菌が残っていることを示しています。これをプロテーパーを使用した模型と比較してみます。

歯の根っこを治療するときは「より正確かつ確実に感染因子を取り除く治療をどの患者さんにも一定に提供する」ことが重要になってきます。次の画像がこのプロテーパーを使用した時の歯の模型です。

感染因子がほとんどなく、防腐剤が綺麗に入っています。また、根管の上の方も凸凹しておらず移行部が滑らかに見えると思います。

他には歯を治療した後の治癒経過について主に学ばせていただきました。

歯は神経を取る治療であれ根っこの先の病巣を治す治療であれ、傷口が皮膚に置き換わるように治ることはありません。歯の根っこの先の近くにある「第2セメント質」と言われる組織で「閉鎖」という形で終わります。歯の根っこの治療が不良質であれば根管の中をきちんとセメント質が封鎖してくれなくなります。

それではこの第2セメント質がきちんと根管内を封鎖してくれるような根管の洗浄はどのようにすれば良いのでしょうか?

それは主に以下のようになります

1、スメヤー層と言われる削りカスや感染因子をきちんと除去しているか?

2、根管内をきちんと洗浄したか?また、根管をきちんと洗浄できるような形態に仕上げたか?

3、第2セメント質の形成に必要な細胞を活性化させるような封鎖を行なったか?

1、2は主に根管の開き具合である「テーパー」と言われる概念と、根管内の殺菌に使用する薬液を「キャビテーション効果」と言われる歯に振動を加える洗浄を行うことで満たされます。

「テーパー」とは歯の口の部分の開き具合のことであり、このテーパーをきちんと付与することより効率的にこのキャビテーション効果を発揮することができます。

赤い線で表現されている線の角度がテーパーと言われる概念です。口の部分の開き具合が大きいほどテーパーが大きいというような言い方をします。このテーパーが大きいほど器具が入りやすくなったり、洗浄効果が上昇したりと根管治療を成功に導くためにより重要な因子となり得ます。

3は歯の根っこに第2セメント質を誘導させるような材料である「MTA」と言われる器具を使用することで満たされます。

この「MTA」と言われる材料はどのようなものなのでしょうか?それは来月のセミナーで詳しく学習するのでその時のブログに掲載いたします!