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補綴物(被せ物・詰め物)の選び方

こんにちは!Sky Dental Clinic です。

今日は、むし歯治療の際に用いる詰め物や被せ物に関して、お話しをさせていただきます。

むし歯が進行した際には、詰め物や被せ物といった補綴物の治療を選択することが多くあります。多くの人が銀歯を連想するかもしれませんが、実はこの治療法は保険適用のものと自費治療とで選んでいただくことが可能です。

補綴物を選ぶ際のポイントとして、以下の4つの要素が重要となります:①審美性  ②適合性 ③安全性  ④耐久性

①審美性

保険適用の銀歯は目立ちやすいものが多いですが、自費治療では天然歯に近い色のセラミックを用いることができます。

②適合性

歯と補綴物の間の隙間が多いと、食べ残しなどが溜まりやすく、再度むし歯を引き起こすリスクが高まります。自費治療では、更に高精度の型取り材料やセメントを使用して、隙間なくフィットする補綴物を提供できます。専門の技工士が治療を担当し、技術的な観点からも優れた仕上がりを目指します。

③安全性

「頻繁に口内炎を発症する…」 「突如、アトピー性皮膚炎が発生した…」 これらの症状が見られる方は、金属アレルギーが原因かもしれません。特に、アレルギー体質の方が銀歯を使用すると、約半数がアレルギー反応を示すとされています。金属アレルギーをお持ちの方や、これから発症する可能性がある方向けに、金属不使用の補綴物が推奨されます。

④耐久性

保険適用の治療で用いる銀歯は、多種の金属合金(金銀パラジウム合金)から作られ、口腔内の唾液の影響を受けて金属イオンが溶出し、時間と共に自然に劣化します。この劣化により歯垢が溜まりやすくなり、無意識のうちに再発が起きる可能性があります。保険治療では、プラスチック製の詰め物・被せ物も提供されますが、これらは壊れやすく、汚れが付きやすいというデメリットがあります。

しかし、保険治療が必ずしも悪い選択肢ではありません。比較的安価にむし歯治療が行えるという利点があります。そして、日常のケアとプロフェッショナルなケアを組み合わせることで、むし歯の再発を防ぐことが可能です。

当院では、治療前に詳しいカウンセリングを行い、補綴物に関する説明を提供しています。何かご質問やご相談がございましたら、いつでもお気軽に当院までお問い合わせください。

Sky Dental Clinic 院長 大矢 竜朗